小屋の星
えんちゃん
きみたちの住んでいる町に小屋はあるかな?もし身近にあったら、観察してみよう。例えば農家さんが使っている小屋なら、きみたちの食べている野菜を育てる農具が入っているかもしれない。形を楽しんだり、中に何が入っているかを妄想したりするのも楽しいね。実家に小屋があるなら話を聞いてみよう。お父さんお母さんの仕事や子どもの頃の話を聞けるかもしれないよ。きみも小屋にムッチューになってくれたら嬉しいな。
[遠藤宏/えんどう・ひろし]フォトグラファー。1971年山梨県生まれ。大学卒業後に出版社、写真スタジオ、新聞社で働き、2003年からフリー。妻と3人の息子との5人家族。写真絵本「おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで」(おかだだいすけ/文 第27回日本絵本賞、第69回産経児童出版文化賞JR賞受賞)。「うかぶかな?しずむかな?」(川村康文/文 図書館員がえらぶ選書センター大賞2024 総合2位)(岩崎書店)
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えんちゃんのウワサ
【小屋を旅する】
畑や田んぼ、漁港の脇にちょこんと建っている小屋に夢中で、東へ西へと全国各地を旅する。小屋は主に農家さんや漁師さんが持っていて、農作業や漁業に使う道具などを大事にしまっている。
【ポンプ小屋】
お米を育てるのに水が必要だけど、用水路のない土地ではポンプで地下水をくみ上げていいる。それで、田んぼの脇にポンプ小屋が建っていることがある。ポンプは一年のうち5ヶ月ほどしか使わない。しかしこれが壊れたらお米の栽培ができないので農家さんはとても大事にしており、小屋はそのポンプを雨風や雪から守る重要な役割を果たしている。
【番屋の魅力】
北海道には、漁師さんが作業や休憩に使う「番屋」という小屋がある。魚を選び分けたり道具を直したりする場所で、寝泊まりもできる。ある番屋にはピアノがあり、海が荒れて漁に出られない日は弾くこともあるらしい。海のそばの小さな小屋でピアノを弾く姿を想像するとワクワクする。
【雪国の小屋】
新潟県の雪が多く降る地域では、二等辺三角形の小屋に出会ったらしい。積もった雪で建物が倒壊しないように柱をなくしている。建築家さんに写真を見せたら、雪の重みが逃げるよう屋根の角度が工夫されているのではないかということだった。このように小屋はその土地の気候風土にあった形をしていることもある。
【小屋は小宇宙】
小屋は見向きもされない目立たない存在。外から見ると錆びたトタンがツギハギで張られていたり、ちょっと傾いていたり、言ってしまえばボロっちい。でも、その中は私たちには想像もできないものが入っているかもしれないし、ちょっと変わった形をしていてもそれには理由があるかもしれない。小屋は小宇宙みたいなものだ。
【小屋を訪ね歩くきっかけ】
写真の仕事で、2017年(46歳)のときに秋田県でじゅんさいという野菜の収穫の撮影をした時、農家のおじさんに畑の横の小屋へ招かれ、薪ストーブのそばで温かいうどんをいただいた。外はトタン板の質素な小屋なのに、中には畳や枕、祭りのポスターや演歌の歌詞があり、人の暮らしの温かさが詰まった空間だった。この体験をきっかけに、全国の小屋を訪ね歩くようになった。
【小屋撮影のこだわり】
小屋を撮影するときのこだわりは、正面から必ず1枚撮ること。小屋の近くで働いている人がいれば、声をかけて内部も見せてもらう。
【すべてオーダーメイド】
小屋の魅力は廃材で作られていたり、トタンのさびがあったり、すべてがオーダーメイドなところ。
【小屋巡りの旅】
趣味は旅をすること。車の運転も好き。高校生ぐらいから「見たことのない風景をこの目で見たい!」という気持ちがいつも心の中にあって、それが原動力になっている。47都道府県の小屋を見てまわるのが、今の目標。近所を散歩するときや、仕事に行く途中や仕事でお邪魔する先も旅だと考えているので、いろいろな発見をして楽しんでいる。
【小屋を探り当てる】
特技は車の運転をしているときに分かれ道に差し掛かった時、小屋がありそうな方向がなんとなく分かるようになったこと。その方向に進むと、実際に素敵な小屋に出会える確率が高い。あとはお布団に入ったら、すぐに眠ることができる。
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